資料請求の方法は、就職情報誌などに同封の資料請求ハガキか官製ハガキを使って、「資料請求希望」という形を送付するものがある。最近はインターネットで、資料請求や就職試験へのエントリーを受け付ける企業が増えている。希望する職種、業種が固まっている人は、各企業のホームページ上で公開されている、募集要項などをこまめにチェックすればよい。 セミナー・説明会には、各企業が個別に開催するものと、複数の企業が1つの会場に集まる合同のものがある。 各企業の個別セミナー・説明会は、資料請求・エントリーをした場合には、後日、案内を受けるのが一般的だが、積極的に各企業に問い合わせるか、ホームページから開催情報を入手する方がベターだろう。 なお、これらのセミナー・説明会に参加する前に注意することがある。というのも中には、単なる説明会ではなく、学生から質問を受けることで、その学生のやる気を見る企業がある。ときには、そのまま筆記試験や集団面接を行うケースも……。「ぶらりと足を運ぶ」というわけにはいかないのだ。 説明会で得た情報は、その後の就職活動を有利に進める材料となるので、分かりやすくまとめておくことをオススメする。 各企業に最初に自分を売り込む機会が書類選考。だから、ここでどれだけ人事採用担当者の興味を引くことができるか、十分に対策を立てておきたいところだ。 提出書類は履歴書・エントリーシート。ここでは、能力は別にして、人間的に魅力があり、志望意欲が強いと感じられ、「ぜひ一度、直接会って話をしてみたい」と思わせるかどうかがカギ。 筆記試験で最も多く出題されるのは時事問題だ。政治、経済をはじめ社会、文化、政策や法律、業界・企業を取り巻く環境、社会的事件など、世の中の動きを敏感にキャッチするアンテナを持っているかが問われる。 当然、ニュースを毎日チェックすることはもちろん、新聞や情報誌のバックナンバーを利用したり、時事ニュースをまとめた市販の本や雑誌を購入するのもよいだろう。また、経済用語を主だったものから順に調べるのも重要だ。 適性検査は、能力や性格を診断するもの。企業側としてはあくまで応募者の人物像を重要視しているので、働く上で最低限の知識、常識を持ち併せているかをチェックするのが狙いだ。 多くの企業で取り入れているのは、リクルート社が開発したマークシート方式のSPI。能力検査(数学、英語、国語)と性格適性検査が行われる。「ハイ」「イイエ」で回答するものと選択肢を選ぶものがあるが、不安のある人はSPI対策の本が市販されているので、参考にするとよいだろう。 各面接は一度では終わらず、何度も回数を重ねて行う企業がほとんどだ。人事担当者から始まって最終の役員まで数段階のステップを踏む。面接の形式にはさまざまなタイプがある。それぞれの特徴は後述するが、面接全体を通じていえることは次のとおりだ。 ●志望動機や自己PRはアラのないように煮詰めておく 面接の段階の1つでは、厳しい質問が浴びせられることもある。「なぜ当社を選んだのか」「やりたいというその仕事は、他の会社でもできるのではないか」といった質問にきちんと答えられるか。こうした質問に答えられるように、志望動機や自己PRなどは、アラのないように準備したい。 ●緊張をほぐすきっかけを作る 面接で緊張するのは、誰もが同じこと。面接の回数を重ねれば、ある程度は慣れて、緊張することもなくなるだろう。それでも解消できない場合は、「受付で元気よく挨拶する」ように、気持ちを切り替えられるきっかけを作っておこう。緊張のあまり面接官に対して、「自分に自信がない」「やる気がない」「なにを考えているのか分からない」などという印象を与えてしまわないように注意しよう。 ●面接の間は気を抜かない 面接官は、あいさつ、言葉遣い、話しぶり、そして服装に至るまで、学生の一挙手一投足に目を光らせている。しかも、終了後に緊張が解けて、ホッと気が緩んだところに見せる“本性”をも見抜こうとする。極端に言うと、面接の受付から最後に会場を後にするまで、すべてが試験なのである。 ●面接後にも冷静さが必要 面接時の手応えが良かったにもかかわらず落ちる、あるいは手応えや結果が悪く、落ち込んだまま別の面接を受け、満足に受け答えができないといったケースは多い。最終的に内定が得られるまでは、冷静さが必要だ。 学生にとっては普段、滅多に体験することない面接。しかも、就職活動の最大の関門であることを考えれば、つい緊張し、不安を感じることだろう。しかし、企業が面接を通してチェックしようしているのは、学生の魅力と、自社への志望意思の2点に集約されている。事前にしっかりとした自己分析と企業研究を行った上で、企業を選んだのであれば、自信を持って自分の熱意を面接官に伝えさえすれば良い。 各一度に複数の学生を面接するのが集団面接で、一次面接で実施されるケースが多い。面接官は若手の人事採用担当者が一般的。ここでは、エントリーシートや履歴書など事前に提出した書類に記入したことを、本人の口から直接聞く、いわば確認の意味合いが強い。さらに突っ込んだ質問はされず、挨拶や言葉使い、ふるまい、礼儀作法などがチェックされるようだ。 なお、他の学生がいる前でやりとりするのは気が引けるが、それを意識せず、他の学生の受け答えに左右されず、自分なりの面接スタイルを貫こう。 複数の学生が集まり、討論形式で面接を行う機会もある。その方法としては、あるテーマについて自由に討論するディスカッションと、肯定側と否定側の二手に分かれて討論するディベートのいずれかが一般的だ。ここでは次のような点に注意したい。 まず、討論で重要なのはコミュニケーション能力、いかに「会話のキャッチボール」がこなせるかが問われるのは言うまでもない。特に、キャッチボールをする相手が複数で、いずれも入社を希望する同じ立場であることも忘れてはならない。「どのような意見」が出され、討論全体が「どのように流れているか」を常に見失わないように。と同時に「だれが」「どのような考え方」であるか把握すれば、自分の持ち味を発揮できるだろう。 消極的な態度を取る、自分を強くアピールするあまり感情的になる、他人を非難・中傷するなどはご法度だ。 各面接形式の中で、最も回数が多いのが個人面接だ。面接官は、採用担当部署の中でも責任者のほか、営業職など入社後に同僚となる先輩スタッフが務めることもある。1対1でじっくりとやりとりする分、面接官、学生の双方とも力が入るところだろう。 そこで事前に志望動機、自己PR、入社してやりたいこと、これまでに一番打ち込んできたことなどを、きちんと整理しておきたい。本番では単に質問されるだけでなく「それはなぜ?」と深く突っ込まれる。逆に面接官の立場を想像すれば、どのようなやりとりになるかイメージできるはず。頭の中で自問自答し、根拠が明確であるか確認してみよう。 ただし、質問に対する答えに執着しすぎると、逆効果になりかねない。面接官の中には「自分の言葉ではない、不自然なやりとりをする学生が多い」という意見もある。面接官の顔を見ながら、あくまで自然体を保つのがコツのようだ。 役員面接は最終面接に位置付けられるのが一般的だ。この段階まで進めば、採用担当者レベルで「一定の評価」が得られているということ。そこで、「入社意欲、入社意志の確認の場」という意味合いが強い。しかし、安易に臨むことのないよう注意したい。というのも実際、役員面接で落とされるケースもあるからだ。 ここでは「なぜ就職先にその会社を選んだか」「入社してやりたいこと」などを経営陣にしっかりとアピールしよう。これまでの関門をクリアしてきたことで、自信を持つのが一番だ。